【新製品リリース】 アルミニウム電解コンデンサ（リード線形） 105℃ 長寿命、高容量、低インピーダンス品 ZLRシリーズ

1.はじめに

アルミニウム電解コンデンサは、あらゆる用途で使用されている電源の入力部および出力部に平滑用として使用されています。出力平滑用コンデンサには、低抵抗で高リプル電流が求められ、負荷変動の大きい用途では電源出力の瞬間的な電圧低下対策で高容量化も必要になることがあります。当社では電源出力平滑用として、小形で長寿命、低インピーダンス、高リプル性能を実現したリード線タイプのアルミニウム電解コンデンサZLHシリーズを2001年に上市して以来、このZLHシリーズが、電源出力平滑用コンデンサのデファクトスタンダードとして20年余りにわたってあらゆる用途の電源に使用されてきました。この度、当社ではこのZLHシリーズの後継モデルとして、さらに高容量、低インピーダンス、高リプル電流化を図ったZLRシリーズを開発しました。ZLRシリーズは業界の先駆けとなるトップスペックを実現し、機器の小型化、高性能化、コストダウン等へ貢献します。

2.開発品の特長

ZLRシリーズには、長年培ってきた独自のエチレングリコールと水の配合技術により、ZLHシリーズよりもさらに低インピーダンス化を実現させるための高電導化の改良を行った新規の高性能電解液を採用しました。この高性能電解液を高気密性封止材と組み合わせることでZLHシリーズ同様に長寿命性能を維持しています。さらに、電極箔の高倍率化を進めることで、コンデンサの高容量化を図っています。
上記によりZLRシリーズはZLHシリーズより同一サイズ比較で、最大40%程度の高容量化、10%前後の高リプル化と低インピーダンス化を可能とし、業界トップスペックを実現しました。

サンプル：2024年9月
量産：2024年12月